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Dancyu 2007年6月号

dancyu (ダンチュウ) 2007年 6月号

特集「そばの新地図」として、半分以上割いている。

◎香り鮮烈!いま時代は、しなやかな「粗挽き」だ
- SOBA ISBAいさと(千葉・市川)
- 蕎麦 恵土(神奈川・葉山)
- じゆうさん(東京・新江古田)
- 玄蕎麦 野中(東京・練馬)
- 玄蕎麦 もち月(東京・町田)
◎伝統と革新と。「更科そば」を識る
- 八代目松之助 翁(東京・恵比寿)
◎石臼自家製粉の名手が打つ、感涙の「更科」三傑
- せきざわ(長野県・小布施)
- たまき庵(仙台・秋保大滝)
- 竹やぶ 柏本店(千葉・柏)
◎アサヒスーパードライの広告記事
- 松庵(東京・早稲田)
◎名店の名店たる所以は「つゆ」にこそあり!
- たなか(東京・ひばりヶ丘)
- 藪蕎麦 宮本(静岡・島田)
- 車家(東京・京王堀ノ内)
- 胡蝶庵 仙波(岐阜市)
- 古拙(東京・銀座)
◎十割(焼酎)の広告記事
- 新橋 本陣坊(東京・新橋)
◎「天ぷら」の腕で選ぶ真の実力派
- 江戸蕎麦 ほそ川(東京・両国)
- 千寿 竹やぶ(東京・千住大橋)
- 蕎麦 流石(東京・銀座)
- 手打ち蕎麦 成富(東京・銀座)
◎居心地よし。大注目の「気鋭店」
- 黒森庵(東京・永福町)
- 菊谷(東京・石神井公園)
- 石挽きそば 蕎真(神奈川・綱島)
- ろあん鮎美(大阪・千代崎)
- そば処 とう松(名古屋・泉)
- 蕎喰 いまとみ(福岡・高砂)
- そばびより 朱月菴(札幌・すすきの)
◎みりんの広告記事
- 赤坂 たけがみ(東京・赤坂)
◎「新常識」に挑む、そば職人列伝
- じん六(京都・北区)
- なかじん(京都・東山区)
- やじま(埼玉・川越市)
- 素朴庵(東京・国立市)
- 丸富(長野・駒ヶ根市)
- 日曜庵(東京・柴又)
- 眠庵(東京・神田)
- 蕎酔庵いっこう(東京・西八王子)
◎衝撃の「立ち食い」を探せ!
- 港屋(東京・西新橋)
- 南天(東京・椎名町)
- a la 麓屋(東京・三田)
- がんぎ(東京・新川)
- 伊那(東京・要町)
- 加賀(東京・初台)
- やしま(東京・西葛西)
◎名店の「生そば」と「つゆ」-お取り寄せ
- 生そば-たなか(東京・ひばりヶ丘)
- そばつゆ-竹やぶ(柏)
- 生そば-越前そば(福井・越前市)
- 生そば-柿沼製粉(茨城・桜川市)
- 生そば-こばやし(長野・松本)
- そばつゆ-大久保醸造(長野・松本)
- 戸隠蕎麦-華蕎(長野・長野)
- 小千谷そば-小千谷そば和田(新潟・小千谷)

実際には、「そばの新地図」と言うほど新しい店が含まれているわけではない。どちらかと言うと、ここ数年の雑誌記事で多く取り上げられている定番の店が多いと言う印象。とは言え、「菊谷」が気鋭店なのに、それよりも開店が新しい「じゆうさん」が粗挽きに抜擢されているなど、多少は新鮮な構成を感じる。「玄蕎麦 野中」や「たなか」を含め、練馬近辺の店が多いので、練馬区民の私としては誇らしい気持ちになるのはなぜだ、自分で打っているわけでもないのに・・・

雑誌における蕎麦の特集は、基本的には新蕎麦の時期に合わせて、9月~11月発売くらいに出てくることが多い。そう言う意味では、これから夏場に向かい、蕎麦の味が落ちてくると言う「常識」への挑戦として蕎麦特集を今やるということにDancyuらしさがあると言えるのではないだろうか。「新常識」を軸に読むと、この蕎麦特集の意味がよくわかるだろう。玄蕎麦低温貯蔵と石臼挽き自家製粉は、今や季節を問わず鮮度の高い蕎麦を実現している。私は、新蕎麦の時期よりも、夏場の方が、生真面目な蕎麦屋の本質を分かりやすく覗かせてくれる、蕎麦屋巡りに良い時期なのであると思っているが、それを裏付ける蕎麦特集である。

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名店案内そば店100

新訂名店案内そば店100

2002年11月30日初版印刷
『そばうどん』の柴田書店発行である。『OYSYそば』が1993年であるが、その後、柴田書店は1995年に最初の『名店案内そば店100』を出したらしい。そして7年後の2002年に改訂している。昨今の蕎麦屋事情を鑑みると、そろそろ新たなる改訂版も望まれるところだろう。

100店の内訳は、関東周辺、東京23区内、東京23区外、関西と言う四つのカテゴリに分けられている。私は61軒行ったことがある。閉店・移転などの変更があるのは下記。

関東周辺
- せきざわ(箕郷から小布施へ移転)
- ほそ川(吉川から両国へ移転)
東京23区内
- 織田(奥沢は閉店、東山織田は営業)
- 出雲そば本家(神保町は閉店、現在休業中、移転先を探しているらしい)
- 休屋(閉店)
- 橡(閉店)
東京23区外
- 蕎麦や漱石(熊本県南阿蘇村へ移転)

この本は、やや厚めではあるが、持ち運べるサイズである。写真は無い。記述は1店あたり2ページで、地図は略図であるが、分かりやすい方だと思う。『OYSYそば』のひどい地図への批判が多かったのか、柴田書店としては反省したのだろうか(^_^;
各店のデータの中で、蕎麦粉の割合や、かえしに用いている原料などの一覧は、なかなか『そばうどん』の柴田書店らしい。『至福の蕎麦屋』のデータへの不満は、このようなきちんと一貫した整理ができていないことなんですね。業務向けの出版社らしい几帳面さは評価したい。自分で打つ人たちにとっての資料的価値も高いと言えるだろう。

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おとなの週末 2007年6月号

雑誌からの蕎麦屋情報

おとなの週末 2007年 6月号

- 東京ミッドタウン辛口ガイド
-- 『「江戸切庵」は、15時半から17時まで蕎麦が頼めないという使い勝手の悪さで、残念ながらのランク外』とのみ表記あり。

- あの老舗は今旨いのか怖いのか
-- そばは、「神田まつや」と「かんだやぶそば」

- 下町の行かなきゃいけない優良店
-- 吾妻橋やぶそば

この吾妻橋やぶそばのコメントで、『「かんだやぶそば」出身の主人の手になるそばは緑がかったクロレラ入り。』とある。確かに「かんだやぶ」出身で、「かんだやぶ」同様にクロレラを入れていたのだが、雑誌記事に「雑誌写真に載った自分のそばを見て、こんな色はそばじゃないと思ってクロレラを入れるのをやめた」と答えていたのを読んだ記憶がある。確かに昨年末に行った際にはクロレラ入りっぽくはなかった。謎である。まあ、とんかつしか食べていないような記述だし、そばのことは今回はチェックせずに以前の取材記事からのコピー&ペーストと言うことだろうか。食べ物ライターとしてはいろんな店を食べ歩かなければならないのは分かるが、こういう手抜きはいかがなものか

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二時間ドラマBSデジタル 5/19(土)~5/25(金)

◎BSデジタル 5/19(土)~5/25(金)

●5/19(土)
13:06-14:54 BSジャパン
BSミステリー(再)-生活安全課・窓際刑事-1-密室で移動する死体
18:00-19:54 BS日テレ
火曜サスペンス劇場(再)-新・女検事霞夕子-8-二粒の火

●5/20(日)
20:00-21:55 BS朝日
土曜ワイド劇場(再)-おとり捜査官・北見志穂スペシャル-8-妖しい傷跡の死美人“幸福の花嫁”連続殺人事件.mkv

●5/21(月)
14:00-15:54 BS-i
月曜ミステリー劇場(再)-十津川警部-8-伊豆海岸殺人ルート◆

●5/22(火)
11:00-12:54 BS-i
月曜ミステリー劇場(再)-和服デザイナー探偵-2-鬼子母神
14:00-15:54 BS-i
月曜ミステリー劇場(再)-弁護士迫まり子の遺言作成ファイル-4-再会


●5/23(水)
11:00-12:54 BS-i
月曜ミステリー劇場(再)-見知らぬわが子
11:35-13:26 BSジャパン
BSミステリー(再)-捜査検事・近松茂道-5-自白
14:00-15:54 BS-i
月曜ミステリー劇場(再)-ブライダル・コーディネーターの事件簿-1-疑惑の花嫁

●5/24(木)
11:00-12:54 BS-i
月曜ミステリー劇場(再)-警部補・坪内直哉-父と娘の事件簿◇
11:35-13:26 BSジャパン
BSミステリー(再)-約束-いつか虹の向こうへ
14:00-15:54 BS-i
月曜ミステリー劇場(再)-演歌・唱太郎の人情事件日誌-3

●5/25(金)
11:00-12:54 BS-i
月曜ミステリー劇場(再)-横山秀夫サスペンス-沈黙のアリバイ◇
月曜ミステリー劇場(再)-十津川警部-4-函館駅殺人事件◆
11:35-13:26 BSジャパン
BSミステリー(再)-神楽坂署・生活安全課-2
14:00-15:54 BS-i
月曜ミステリー劇場(再)-女子大生ホステス名探偵-1-華やかな密室殺人

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◇--私の今週の録画予定(それ以外は既放映時に録画済み)
◆--デジタルTVガイドの情報で、iEPG情報と確認して、違いがあったもの

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そばのうまい店 東京

そばのうまい店 東京

2002年11月29日第1改訂版発行と書いてあるものを持っている。表紙の絵が上記リンク先の表紙の絵と異なるが、ISBNは同じであるので、同じものとして記述を進める。

この本の特徴としては、ブルーガイドらしく、1) 持ち歩きのできるサイズであること、2) 地域別記述になっているので、23区別の記述よりも分かりやすいこと、3) ちゃんとした地図に位置がマークしてあることなどが挙げられる。

選りすぐりの240店と言うことだが、もちろん東京とタイトルが付いているように、東京23区内の店がメインで、都下の店も含めているが、さらに近郊と言うことで、神奈川・千葉・埼玉の店も少しずつ載っている。

関東の都県中、東京都内の蕎麦屋に関して記された本は多いが、他の県に関しては、千葉、茨城、埼玉、群馬、栃木の蕎麦屋に関する蕎麦屋本は数点存在している。が、神奈川県に特化した蕎麦屋本は見あたらず、今のところ東京主体の本のオマケ的位置づけでの収録が散見される程度のようであるので、東京から周辺へも足を延ばそうかと考え始めた人にも適当な本かもしれない。

240店と言う数は、円龍本の308軒に次ぐ大量のデータであるが、実際に眺めてみると円龍本よりも玉石混淆度が高いと言うか、あまり蕎麦屋の質にこだわっていないというか、例えば北前そば高田屋銀座2丁目店などのチェーン店舗も掲載されている。とは言え、よく読んでいると江古田長寿庵が新蕎麦シーズン限定で手打ちを出すなどと言う意外な情報も隠されていたりして、バカにできないのである。もっとも、江古田長寿庵は今年4月に新装オープンして、全て手打ちになってしまったのだが。240軒中、私は90軒くらい行っているようである。閉店・移転が分かっているのは、ざっとこんなところである。

- 庵(阿佐ヶ谷→広島翁に移転)
- 織田(奥沢→閉店、東山織田は営業中)
- 竹やぶ恵比寿店(閉店、跡地は竹やぶ出身の『玉笑』)
- 橡(練馬→閉店)
- ほそ川(吉川→両国へ移転)
- 休屋(閉店)

おそらく、何か目的があって出かける先の周辺でどうしても蕎麦を食べたいと言うような場合に用いるのが妥当なのだろうと思う。私も横浜に用事があった際に、周辺の蕎麦屋を調べるのに、この本と『至福の蕎麦屋』を眺めて数店に目標を絞って出かけたことがある。

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響きのスコア

BSデジタル放送を2003年くらいから見ている。あまりおもしろい番組がないと評判であったが、私はけっこうおもしろい番組があるのを発見していた。特に音楽系の番組でおもしろいものが多かった。それ以外では、BS-iのケータイ刑事シリーズが好きである(^_^;

BS朝日系で、高嶋ちさ子が司会をしていた『Mちさ』、『ミュージック・クロス』、『Music Soul』。特に『Music Soul』は、最後にゲストがその場で与えられたテーマに基づいて曲を作ることになっていて、いろんな曲の作り方があるもんだと思わせるものがあった。BSフジでは、『Hit Song Makers-栄光のJPOP伝説』。筒美京平、宮川泰、すぎやまこういち・・・まあ、JPOPと言うよりも歌謡曲と呼ぶ方が本来は妥当だと思うのだが、1960年代~80年代に大ヒットを飛ばした作曲家達の舞台裏を覗かせてくれた番組である。そして、BSジャパンでは今、『響きのスコア』がかなりお勧めである。

響きのスコア
日曜の午後11時30分から放映している。BSデジタルは、同じ番組を何度も再放送するので、この5月13日から『第1楽章チェンバロ』に戻ってしまった。たぶん、三回目か四回目の放映であろう。その前週に『第26楽章トランペット』を放映したので、27・・・と続くのかと言う期待もあったのだが(^_^;

この番組は、楽器造りの職人技にフォーカスしていて、様々な楽器の名人が登場する。第12楽章-エレクトリック・ギターでは、ZEMAITISを取り上げている。ゼマティスさんがお亡くなりになった後、日本で日本人の職人がZEMATISブランドを引き継いで作っているとは知らなかった。第18楽章-ピアノは、Diapason、第6楽章-アコースティック・ギターではHeadwayと言うように、それぞれの楽器において特徴的なこだわりを持つ工房を訪れ、職人魂を描いている。NHKのプロジェクトXのような派手な盛り上げもなく、淡々と綴られる職人達の楽器作りへの思い入れや制作ポリシーなどが、地味に心に残る番組である。このような番組は、もともと低予算で視聴率も低いBSデジタルだから開き直って作成できるのかもしれない(^_^;

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OYSYそば

OYSYそば

平成5年8月15日発行(1993年)なので、今となっては古本屋でしか入手できないのではないだろうか。私が買った最初の蕎麦屋本である。が、当時、それほど蕎麦屋に関心が無かったので、なぜ買ったのか今となってはよく分からない(^_^;

そばうどん』と言う業界専門誌を発行している柴田書店から出ているだけに、実に網羅的な蕎麦ムックとなっており、現在でも資料価値は高い。

まず、最初に、郷土そばとして、各地の特色ある蕎麦に関して整理してある。この本を読んで、私が一番心惹かれたのは、大豆をつなぎに使う津軽そばであるが、今は江戸川橋の『生粉打ち亭』のメニューにあるように、この本が出た当時よりは体験しやすくなっているようである。

次に、そば打ちに関する記述。15年前の名店の店主の写真は、最近の雑誌記事の写真と比べると皆さんお若い。打ち方だけでなく、そばつゆの作り方に関しても8店舗のそれぞれのやりかたを詳述している。

蕎麦の写真は、せいろや天ぷらそばなど分類してあり、店ごとの違いがおもしろいものもあれば、その店にしかない独自メニューもおさめられていて、今でも眺めるだけで楽しめる。

蕎麦屋の紹介は200店。15年前の本なので、移転・閉店も散見されるが、現在でも名店として健在の店も多い。

◎移転した店
- 樽そば(小樽→札幌)
- 慈久庵(南阿佐ヶ谷→龍神大橋、跡地は道心と言う蕎麦屋になっているが、ここもおもしろい)
- 名古屋やぶ(名古屋PARCOの本店は閉店していたが昨年末移転先にて開店した模様)
- 赤間茶屋あ三五(下関→福岡・薬院)
- 両国(福岡西新→天神)

◎閉店した店
- 増音(平井)
- 生粉打ち亭(東池袋、関連の同名店が江戸川橋で営業)
- 休屋(椎名町)

全国200店の中には、宮崎・鹿児島など、あまり蕎麦屋関係の記述が多くない地方の蕎麦屋も挙げている点も貴重であろう。私が行ったことがある店は50軒程度。一店一店の記述スペースが限られているため、記述内容から超A級の店とA級の店を読み解くのは難しい。他の本や雑誌との併用が望ましいだろう。

そうそう、地図に関しては、最低のレベルと言っても良い(^_^; 蕎麦屋本の地図のわかりにくさの元祖は、ここにあるのではないかと私は疑っている(^_^;

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そば通隠れ名店

そば通隠れ名店

2000年10月20日発行

北海道から九州まで、厳選62軒が紹介されている。全体のバランスを見ると、現在から見れば関西が薄いように見えるが、2000年当時では関西はまだ関東風の蕎麦屋は少なかったかも知れない。
- 北海道 - 3
- 東北 - 8 + 2
- 東京 - 16 (閉店:庵→広島翁へ移転、移転: 蕎楽亭→神楽坂へ) + 4
- 関東 - 15
- 中部 - 5
- 関西 - 6
- 中国・九州 - 3

『隠れ名店』と言うだけあって、特に東京に関しては誰でも知っていそうな店を意識的に避けているように感じるが、それ以外の地方に関してはそれなりに有名店が並んでいるように見える。例えば、東北では山形の萬盛庵、庄司屋、仙台の八重車などである。中国・九州の蕎麦屋が載っていると言うのは蕎麦屋本としては珍しい方だろう。関東以外の蕎麦屋が半数を占めているのも珍しい。おかげで、私が行ったことがある店は62軒中16軒と四分の一程度である。

写真はプロの手によるもののようで、蕎麦以外に、蕎麦屋の肴やデザートも載っているあたりが、雑誌の蕎麦屋特集に近い編集方針で、なかなか参考になる。特に関東以外の地域での蕎麦屋探索の手がかりに良いのではないかと思う。

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そば通

そば通―江戸ソバリエが選ぶ旨い蕎麦88

ソバリエの話ついでに、もう一冊、ソバリエ関連と言うことで挙げておく。

2004年10月発行。

今でこそ、店頭で蕎麦屋関係の書籍があればたいていのものは買うことにしている私であるが、この本購入当時(2005年頭)は、それほどでもなかった。が、店頭でこの本をめくってみて、爆笑のあまり、購入を決意したのであった。その爆笑の部分とは、116ページに載っている『蕎麦の重さと値段』のグラフである(^_^;

その後、『法師人』に行ったときに、この本がレジに飾ってあったので思わず、「これ、私も買ったんですけど、この人、ほんとにはかり持ってきたんですか?」と聞いたら、「そうなんですよ、おもしろいですよね~」と言われたことがある。

さて、本書の構成は、大きく分けて、導入部の蕎麦学入門と、本編の蕎麦屋ガイドである。導入部に関しては、何というか、ソバリエ第一回受講生として初めて蕎麦屋のすごさに目覚めた気負いが感じられる、ある意味、力の入りすぎた感じもするところもあるが、野上龍雄と神田まつや主人の対談はなかなかおもしろい。

蕎麦屋ガイドの方は、選定基準が明確かつユニークである点が良いと思う。
1. 東京の、酒が飲めて寛げる店
2. コストパフォーマンスの高い店
3. ご主人の考えがしっかりとしている店
4. 有名店は極力外し、比較的新しい店
5. 極端に早く閉まる店は除外(午後3時閉店など)

なお、各店舗毎に、料理、コストパフォーマンス、雰囲気、接客の四点から評価したグラフが付いている。写真はホワイトバランスがおかしいと思われるものも含まれているので、著者の素人写真をそのまま使用しているものと思われる(あまりおいしそうに見えない写真も、ほんとはおいしいんですよ、と理解しよう)。

実際に細かい紹介のある店は27軒で、88と言うのは巻末リストに記載されている数になる。内55軒行っている。閉店した店は

世田谷区: 織田(奥沢、東山の織田は営業している)
中央区: 三日月
千代田区: 出雲そば本家(移転休業中)
豊島区: 生粉打ち亭(東池袋。江戸川橋に関連店あり)

探訪記に上がっている蕎麦屋は
- 千寿竹やぶ(千住大橋)
- 玄庵(京成立石)
- 吟八亭やざ和(亀有)
- 更里(浅草橋)
- 神田まつや(神田)
- 九段一茶庵(九段下)...「九投下」と誤植されている(^_^;
- 小菅(目黒)
- 山せみ(代々木上原)
- しながわ翁(北品川)
- 箱根暁庵 広尾店(広尾)
- 玄蕎麦 野中(中村橋)
- 法師人(練馬)
- 進士(田無)
- 道心(南阿佐ヶ谷)
- そばきり典座(千歳烏山)
- まん月(東高円寺)
- 吉祥寺砂場(吉祥寺)
- 本陣坊グループ-天祥庵(新橋)
- 布恒更科(大森)
- きびや(三鷹)
- 蕎楽亭(市ヶ谷→神楽坂へ移転)
- 大川や(市ヶ谷)
- 睦(東中野)
- 京金(森下)
- 座忘(西八王子)
- 一久(千川)
- 松翁(神保町)

『法師人』は他の本で紹介されているのは見たことがありません。他の店は、最近では雑誌などでも割とよく紹介されていると思う。強いて言えば、『道心』『まん月』『睦』『一久』あたりが、ややマイナーか。あと、『睦』を始めとした布恒更科出身者に関するコラム本陣坊グループに関するコラムなどは、他の本では見ない記述なので、おもしろかった。

ところで、この本に載っている舌学チェックポイントは、なんか、はずしているような気もする。特に「4. そば湯 熱いか?」と言うのを見ると・・・ナチュラル系かポタージュ系かと言う方が重要だろうと思ったりするし・・・もっとも、江戸蕎麦のそば湯にポタージュ系があるのは異端と言うことかな(^_^;

2003年の江戸ソバリエ第一回認定から、二年目で本を上梓するに至るまで、どっぷりと蕎麦にはまった点は大いに評価して良いだろう。特に冒頭に書いたコストパフォーマンスのグラフなど、新たな視点を提示したところが良い。

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至福の蕎麦屋

江戸ソバリエ四百人が通っている、至福の蕎麦屋

2005年7月7日発行と言うことで、まあまあ新しい。

著者:江戸ソバリエグループ、監修:藤村和夫

この『ソバリエ』なる言葉、蕎麦とソムリエを合成して、江戸ソバリエ認定事業なんてのをやっていたりするあたり、私としては、かえってうさんくさくていやな感じがあると思うんですが、そんなことは思わず、同じバカなら踊らにゃ損と言うことで認定受けて喜んでいる人々もいるようですし、老舗のおそば屋さんも、おそば屋さんに脚光が当たる企画を喜ばないわけにはいかないでしょう。

ちなみに、『江戸ソバリエ』は公式には『江戸蕎麦+ソバル+人(er)』から発想した造語と説明されています。どう見たって、後からのこじつけでしょう。こういうでっちあげを書くのは企画屋のにおいがして、やはりうさんくさいなあ・・・(^_^;

と言いつつも、私もそのうち、踊る方のバカになって、ソバリエ認定受けてみようかと思い始めたこの頃です(^_^; まずは平成19年度江戸ソバリエシンポジウムに出かけてみようかな。

さて、そう言うわけで、めでたくソバリエ認定受けた方々400人が推奨する蕎麦屋からまとめあげたと言うこの本、東京近郊から関東圏を含めて、トータルで115店の蕎麦屋が紹介されている。私は50軒くらいは行ったことがありますが、東京都内に関しては、そこそこのレベルです。そこそこのレベルというのは、大きなハズレは含まれていないように見えると言うことです。とは言え、このレベルの店を挙げるのであれば、他の店も取り上げてもいいのにと思わせるあたりのふるい分けの基準がイマイチ見えにくいような感じもアリ(一応、400人が推奨する店の中から、絞り込んだ結果らしい)。

本のサイズは厚めなので、持ち運びにはちと不便。

各店舗毎に二ページを割り当て、訪問文に加えて、データが細かく載っている・・・ような体裁を取っているのだけど、実際には意外に役に立たない内容も多い。これは、複数名で手分けして作成したおかげで、項目毎の記入内容の精度が不統一になっているからである。もう少し、共同作業のポリシーを細かく設定した上でデータを記載して欲しかったと言うところ。

訪問文が短く終わった店に関しては、都内の店に関しては、店の外観の絵が挿入されている。これが関東近県になると、店の外観写真の入手がめんどくさかったのか、草花の挿絵になっていたりするのを細かくチェックしてしまった。

それ以外の特徴としては:
1. 地図が無い。住所と最寄り駅などの説明があるだけである。わかりにくい地図を載せるよりはマシか。けっこう潔いとも言えるだろう
2. 写真がない。蕎麦の写真が全くないので、写真の善し悪しのケチをつけるところも無い。これも思い切った作りである。
3. 私の知る限り、閉店した店は含まれていないように見える

私の利用方法としては、ここに挙げられている都内の店はだいたい知っているので、近郊の店に行く際に参考にしている程度である。これを、逆に見れば、都内の蕎麦屋巡り入門コースとして都内の店のリストは適切と言う評価ができるのではないかと思う。

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