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楽器産業

ずいぶん前に古本屋で買った「楽器産業」檜山陸郎著、途中まで読んで放置していたのを読み返す。1990年に書かれた本なので、20年前までの国内楽器産業事情を、明治時代当たりからの歴史的流れを解説しつつ、各種楽器の生産量や輸出量などのデータもまとまっていて、私のように幅広く楽器に関心のある人間にはとても興味深い資料である。私は700円で買ったが、Amazonの古本屋が3,500円くらいの値段を付けているのも分かる。資料としての価値は高いと思う。

おもしろかった話を思いつくままにピックアップしてみると、

1) ハーモニカ
ドイツが生産量は世界一であったが、第一次世界大戦でアメリカにはドイツからのハーモニカが入らなくなり、日本からのハーモニカの輸出が増えた。第一次世界大戦後、ドイツからの輸入も復活し始めたが、第二次世界大戦で、ドイツからも日本からもハーモニカが輸入されなくなった(^_^;

2) ヒュッテル
先日、近所のリサイクルストアで、YAMAHAのケースに入ったNikkanのトランペットを5,500円で買ったのだが、それに付属していたマウスピースがヒュッテル。この会社について、よく知らなかったのだが、この本によると、「元来は、チェコスロバキアのメーカーであった。第二次大戦後イギリスに移り西ドイツへ、さらにはそのコストアップを逃れるべくカナダに工場を設けた。しかし事志と違い、発展の計画が裏目に出て、1976年ついに倒産した。」そうである。そういうわけで、インターネットで検索してもほとんど情報が得られない(^_^;

3) ヤマハ銀座店、三木楽器、山野楽器
ヤマハ創業時、共益商社が東日本、三木楽器が西日本の販売代理店だった。ふ~ん、三木楽器ってそんなに昔からあったんだ・・・と思っていたら、共益商社はその後ヤマハに買収されて、今のヤマハ銀座店になった、と。今は一つの会社になっているが、以前は(2008年ころは)

株式会社ヤマハミュージック東京
- 銀座店
- 渋谷店
- 千葉店

株式会社ヤマハミュージック西東京
- 池袋店
- ヤマハブラス・プラス新宿店

となっていた。この当時、疑問だったのは、池袋店や新宿店よりも西にある渋谷店が、なぜ西東京に含まれていないのかということだった。この時代の「株式会社ヤマハミュージック東京」が共益商社系と考えればいいのかなとか思ったりする。

松本ピアノの松本楽器店から山野楽器店になったのも知らなかった(^_^;

・・・比較的どうでもいい小ネタばかりかもしれない(^_^;

あと、大正5年生まれの筆者ならではの、格調高い文章にはところどころ感心してしまう。今時こんな言葉使いしないよなあと言う意味では笑えたりもするのだが、始めのほうから「音楽産業界人の心の、いみじくも妙なるひびきを誘って琴線に触れるのである。」とか、「最近の台湾は端倪すべからざる存在で年間万に及ぶ。」とか、「50年以上もその道一筋の老調律師は喝破する。」とか、「優雅玄妙をきわめるガット・ギター」、「軽快甘美なフォーク・ギター」などの、説明文としては文学的過ぎる部分が妙に楽しめるのであった (^_^;`

1990年以降、台湾や中国からの楽器攻勢が始まって現在に至るまでの日本や世界の楽器産業をまとめたものが欲しいなあ

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